「あー、やっと午前おわった!咲那~!購買、付き合って~!」
朝から待ちに待ったお昼休み。
机の横に掛けていたトートバッグを手に取った瞬間、結衣ちゃんが抱きついてきた。
「……あ、ごめんね、結衣ちゃん。私、今日は涼くんと一緒にお弁当、食べようと思ってるの」
そう言って、結衣ちゃんの目の前にお弁当が入っているトートバッグを見せた。
「えっ、そうなの?」
「うん。今日で付き合って1年だから、涼くんの好きな卵焼きと、それから、お揃いのストラップあげようと思って」
「……咲那、ホントあんたって子は」
結衣ちゃんはあきれたように肩をすくめた。
私の親友、佐々木結衣(ささき ゆい)ちゃん。
中学からの付き合いで、隠し事ができない私のことをいつも「危なっかしい」って心配してくれる、明るくて頼りになる存在だ。

