俺が笑わせるから。~チャラ男王子の甘すぎる独占欲~


「よし、これで完璧」


私のより大きめの容器に作ったものを順々に綺麗に詰め終わったら、ピンク色の包みに包む。

あとは、トートバッグにお箸と一緒に入れるだけ。


初めて、ってわけじゃないけど。


いつもはママが作ってくれるから、お弁当を自分で作るのは久しぶり。



「涼くん、きっと喜んでくれるよね」



今日で付き合って1年。


​最近の涼くんは、話しかけても「後にして」ってそっけないし、LIMEで既読がつかないこともしばしば。


目が合うことも少なくなったけれど……。


今日は特別な日だもん。

きっと、昔みたいに笑ってくれるはず。


​鞄の底には、内緒で買ったお揃いのストラップも忍ばせてある。


「よし、行こう!」



​期待で胸をパンパンに膨らませて、私は家の扉を開けた。


──その先に、あんなに悲しいお昼休みが待っているなんて、今の私はこれっぽっちも思っていなかった。