この辺一帯には名の知れた暴走族が存在している。
彼らの名は【白夜】
いくつもの傘下グループを持ち、総人数は今では数え切れない程。
その頂点に立つ総長はこの私、菅野 雨音。
白夜が結成されて初めての女総長。
最初は本当に苦労しかなかった。
なんせ暴走族は基本、男が仕切るものだから。
女は総長の隣に居てお姫様のように守られるのが普通の世界を私はぶった斬ったのだ。
守られるだけじゃつまらなかった。
私はお姫様のように可愛らしいわけでも大人しく純粋な女の子という訳でもないし、ましてやそれを演じるつもりも毛頭ない。
だから私は自ら守る方を選んだ。
でも前総長から受け継いだこの地位は尊く、重いものだった。


