冬の澄んだ空気は嫌いじゃない。
夜の雰囲気も、嫌いじゃない。
刺すような冷たい風は苦手だけれど、夏か冬どちらが好きかと聞かれたら即答で冬だと答える。
吐く息が白く煙のように漂い、夜の空へと消えていく。
気付いたらもうこんな時期か、と他人事のように思った。
ふと見上げると空は曇で覆われていて、見えるはずの星が全く見えない。
唯一知っているオリオン座も、見えない。
ハロウィンが終わった途端にクリスマスムードで満たされた街は、星空の代わりと行ってもいいほどイルミネーションでキラキラと足元で輝いているのが見える。


