私はサンタに恋をしている。

当時私は同年代の友達が少なかったので、何としても彼と友達になりたかった。



だからクッキーをたくさん食べさせた。



「ふふふふふ」



「……変な笑い方だな…」


「褒めてくれたの?」


「………………お前ってなんか、他の子供とは違う感じがする。
人がクッキー食べるの見てそんなに笑えるか?」



「人が美味しそうに何かを食べてるとこ見るの好きなんだもん。
それに、笑い方はしょうがないでしょ?

ねぇ、来年も来てくれるの?
私良い子で待てるよ」



「さあなっ!気が向いたら来てやるよっ」


彼は窓枠からジャンプすると、魔法のように姿を消した。



その見えなくなった背中は、なぜか少しだけかっこよく見えた。