運命の出会いって君は言うかな

…やばい
LINEを交換してからと言うもの、ユズさんとのやり取りが絶えなく続いている。
話の流れで1人でお店に行くことも圧倒的に増えた。
ユズさんは気を遣ってソフトドリンクを勧めてくれるけど、お酒も飲まないと収益にならないとシゲさんと村田に言われてから僕も初めてウイスキーボトルを入れてハイボールを飲んだりしている。

だからかもしれないけど、定期的に行われるチームの身体検査の時、腹囲が少し増えていた。
なんとなく脚も疲れやすくなった気がしている。
でも、ユズさんにこんなこと言うのも恥ずかしいしユズさんのせいにしているみたいで情けない。
本当は今日も行く予定にしてたけど…

-佐「ごめん!やっぱり今日行けそうにないや!また今度行くね!」

僕はお金を貰って野球をプレーしている身なんだから、自己管理はきちんとしなくちゃ。
心を…鬼にして…

-ユ「そうなんだ!残念…今日は話したいことがあったのにな…でも、最近勇輝くんずっと来てくれてたからちょっと心配でもあったんだ…(笑)いつでも待ってるからまた来てねー!」

話したいこと?
LINEじゃ話せないようなことなのかな?
って、こうやっていつもユズさんの口車に乗せられてるからこうなってるんじゃないか!
心を、鬼に!

-佐「また行くね!話したいこともその時教えてね!」

…そういえば、ユズさんとは大分仲良くなったけど、ユズさんは自分のことを話さない。
僕も無理には聞きたくない。
だから知らない
仕事柄そうだからかもしれない。
でも、なんとなく触れられたくないんだろうとは思う。
年齢も、出身も、お昼はどうしてるのかも、何も知らない。
いつも笑顔だから流されそうになるけど、いつかはユズさんから少しでも聞けるといいな。

監「佐藤ーー!ちょっと今いいか?」

佐「あっ、はい!!大丈夫です!」