何があっても、ずっとそばにいる...

優李視点

楓真が声をかけてくれた。
驚きと少しの嬉しさで、思わず顔が熱くなる。
でも、心の中では....
(あれ、私、ちゃんと返せたかな?)

緊張して、いつも通りの自然な笑顔が出せたかも分からない。
なんだか胸がざわざわして、言葉も少しぎこちなかった気がする。

でも、楓真はいつも通りの自然な笑顔で「大丈夫?」って見てくる。
その笑顔に、どうしてか安心しつつも、少しだけドキドキしてしまう。

(なんでこんなに...平気なフリしてるのに、心臓がバクバクするんだろう)

教科書を手元に戻す手が、ほんの少し震えているのを自分で感じる。
でも、なんとか気づかれないように、深呼吸していつもの顔に戻す。

「ありがとう、でも大丈夫だよ」

声が少し震えていることには、自分でも気付かないふりをした。