何があっても、ずっとそばにいる...

高校2年の夏

校舎の廊下。昼休みの賑やかな声が遠くで響く中
楓真(ふうま)がふと優李(ゆうり)の方を見た。
優李は友達と笑いながら教科書を見ている。
その横顔に、なぜか胸が少しざわつく。

「......なんでだろ、今日、なんかいつもより目が離せないな」

楓真は自分でもわからない気持ちに戸惑いながら
思わず声をかける。

「優李、これ手伝おうか?」

優李は驚いたように顔を上げる。
「あ、ありがとう...でも大丈夫、これくらいなら」

その笑顔に、楓真はまた少しドキッとする。
彼の胸の奥で、なんとなく「ただの友達以上かも」と
思う気持ちが芽生えた。でも、本人はまだそれを認められない。

廊下の向こうでは友達が手を振っている。
楓真は視線を戻すと、優李の笑顔が自然に心に残る。
そして、心の中でそっとつぶやく。

「......あいつ、なんでこんなに気になるんだろ」