SPY GIRLS

「スイ先輩!おっはよーございますっ!」

「ユイハ、先輩はやめなって何度言ったら分かってくれるの」

「あっはは。(すい)、今日も結羽(ゆいは)に愛されてるぅ〜」

私の名前は桜霞(さくらがすみ)(しょう)

生まれついてのエリートスパイで、今は桜花(おうか) 翠という名前で、ここ、北里(ほくり)高校に潜入調査中。

新人スパイで私の弟子、花祭(はなまつり) 結羽(ゆう)〔今は花町(はなまち)結羽(ゆいは)〕と共同任務にあたっているんだけど……。

ユイハは、いつもスパイ学校や訓練の時と同じように、スイ先輩と言ってくる。

13歳で、年齢や経歴の差があるから当然か……。

高校の転入試験を受けるときの書類を偽造するのが超手間だった。

上官に15歳以上の人材と交代するように掛け合ってみたが……。

「〈花結(はなゆい)〉ね〜。あの子は貴女の弟子でしょう。1人前になるまで守りながら、任務は基本共同だよ〜。貴女の腕の見せどころだねっ。楽しみにしてるよ〜」だって。

ふざけんじゃないわ。

書類くらい作ってくれたって!いいだろーっっ!!

いつ年齢がバレるか分からない恐怖……。

「スーイ先輩っ。みて、おじゃまむしぃ〜」

「はいはい……」

幼すぎてバレてんじゃないの、このコ。