君がいてくれて。

今日は2人とも検査があるみたいで1人でこもれびルームに来てみたけれど昼前だからキッズコーナーにはまったく人が居なくて静まり返っていた。
だけど奥の図書コーナーの方からは小さな音楽と鼻歌が聞こえてきて長い髪の女の子が見えて近づいていくと鼻歌を歌いながら折り紙を折っている子がいた。
「ん!?可愛いっ…!!こんにちはっ!!!」
そう言って折り紙を折る手を止め、こちらを見たその女の子は弾けるうような笑顔でこちらに寄ってきた。
「こ、こんにちは…!」
明るくて天然パーマの綺麗な茶色の長い髪をなびかせた明るい女の子。
私より少し身長が高くて笑顔が眩しいっ…。
「マジで美人!何歳!?」
「14歳です…!中学2年生です…!」
「ガチ!?私は中3だよ!」
1つ上…!すごく大人っぽく見える…!
「あたし、柑野日和!あなたは?」
「如月優花です…!」
「名前まで可愛いとか何!?もう好きなんだけど!」
「あ、ありがとうございますっ。」
話をしていると日和ちゃんは私と同じ心臓病で昨日、再入院してきたばかりだと言う。
日和ちゃんの場合、先天性の心臓病らしく生まれた時から何度も入院を繰り返しながら学校に通っているらしい。
「日和ちゃん。」
「なあに?」
「学校って楽しい?」
「うん!めっちゃ楽しい!私の場合、毎日学校に通えてるわけじゃないからみんなみたいな学校生活は送れてないけど優しい友達もいるしみんなのギャルノリが大好き!」
私が学校にあまり行ったことがない事を話すと日和ちゃんも最近学校に定期的に通えるようになった事も話してくれた。
「また学校のお話たくさんしようね!!私も実は治療を控えてるから学校に今度いつ行けるか分からないんだけれど。」
「治療?」
「うん。心臓移植。今のこの私の心臓のままだと将来生きていけないんだって。私もちゃんとどんな手術なのか理解してる訳じゃないけどね(笑)!」
そう明るく言った日和ちゃんを静かに見つめる。
「そんな顔しないでよー!!大丈夫だから!ね?それまではたくさんここで話そ?」
「…!うん…!」
笑顔でそう言って頷くと日和ちゃんは私の頭を撫でてくれた。

*実は検査が終わった樹くんと紘くんが扉の陰から2人を覗いて微笑んでましたっ。