検査から1週間後の金曜日。
その日はいつも通り朝から紘くんが病室に遊びに来てくれていた。
「それでさ!その芸人さん思いっきり滑って...」
樹くんが楽しそうにこの前みたテレビの話をしているのを横目に私は少し胸をさすった。
なんか...さっきよりおかしい...?
今日の朝、起きた時から少し胸が痛くて星川先生には伝えたけれどその時はそんなに痛くなかったから様子を見るって言ったけれど...。
だんだん苦しさが増してくると同時に不安も増してくる。
「.....優花、大丈夫?」
紘くんの方を見ると私の顔を覗き込むように首を傾げていた。
「ちょっと...苦しいかも...。」
「え、先生呼んでこようか...?」
樹くんも私の背中を擦りながらそう聞いてくれた。
「多分、大丈...うっ...。」
樹くんの言葉に返事をした時、息が詰まるような苦しさが身体を襲った。
「優花...!?樹!誰でもいいから先生呼んで来て!早く!」
「え!?わ、分かった!」
バタバタと足音を鳴らして樹くんが病室を出て行ったあと、苦しくて床に倒れ込んだ。
「優花...!」
「如月さん...!大丈夫!?早くストレッチャー!後、緊急治療室空いてるか確認してきて!」
「は、はいっ!」
女の先生が入ってきて看護師さんが忙しなく動いているのが見える。
だんだんと視界が暗くなっていきそのまま私は意識を手放した。
♡
「ん...。」
ゆっくりと目を開けると白い天井が目に入った。
ここ...どこ...?
周りを見るといくつもの機械が私の体に繋がれていて
身動きが取れなかった。
「優花ちゃん...!」
病室のドアが開いて駆け込んできたのは星川先生。
「...先...生...?」
「良かった...。ごめんなさい、私の判断が遅かったの。私のせいで優花ちゃんに苦しい思いさせちゃって...。」
そう言って先生は頭を下げた。
先生の話によると私はあれから3日間目を覚まさなかったみたいで少しでも処置が遅れていたら命が危なかったらしい。
「紘くんと樹くんの判断が早かったから助かったわ。2人とも優花ちゃんのために動いてくれて頼もしかったのよ。」
星川先生は椅子に座って笑顔を見せた。
「少しの間はここで治療になるの。優花ちゃんのご両親とはまだ連絡が付いていないのだけれどおばあさまには状況を伝えることができているから大丈夫よ。」
「はいっ...。すみません、ありがとうございます。」
きっとこんなことになっていてもお父さんとお母さんは私のことなんて気にしてくれない。
仕事優先だ。
ずっと分かっていたこと。
「じゃあ、あとのことはおばあさまに伝えておくね。しっかり休んでくださいっ。」
「はいっ。ありがとうございました。」
静かになった病室。
窓の外を眺めるといつもの景色とは違って駐車場と道路しか見えない。
早く戻りたいな.....。
戻れたらすぐに2人にお礼を言わなきゃっ...。
その日から私の治療の日々が始まった。
その日はいつも通り朝から紘くんが病室に遊びに来てくれていた。
「それでさ!その芸人さん思いっきり滑って...」
樹くんが楽しそうにこの前みたテレビの話をしているのを横目に私は少し胸をさすった。
なんか...さっきよりおかしい...?
今日の朝、起きた時から少し胸が痛くて星川先生には伝えたけれどその時はそんなに痛くなかったから様子を見るって言ったけれど...。
だんだん苦しさが増してくると同時に不安も増してくる。
「.....優花、大丈夫?」
紘くんの方を見ると私の顔を覗き込むように首を傾げていた。
「ちょっと...苦しいかも...。」
「え、先生呼んでこようか...?」
樹くんも私の背中を擦りながらそう聞いてくれた。
「多分、大丈...うっ...。」
樹くんの言葉に返事をした時、息が詰まるような苦しさが身体を襲った。
「優花...!?樹!誰でもいいから先生呼んで来て!早く!」
「え!?わ、分かった!」
バタバタと足音を鳴らして樹くんが病室を出て行ったあと、苦しくて床に倒れ込んだ。
「優花...!」
「如月さん...!大丈夫!?早くストレッチャー!後、緊急治療室空いてるか確認してきて!」
「は、はいっ!」
女の先生が入ってきて看護師さんが忙しなく動いているのが見える。
だんだんと視界が暗くなっていきそのまま私は意識を手放した。
♡
「ん...。」
ゆっくりと目を開けると白い天井が目に入った。
ここ...どこ...?
周りを見るといくつもの機械が私の体に繋がれていて
身動きが取れなかった。
「優花ちゃん...!」
病室のドアが開いて駆け込んできたのは星川先生。
「...先...生...?」
「良かった...。ごめんなさい、私の判断が遅かったの。私のせいで優花ちゃんに苦しい思いさせちゃって...。」
そう言って先生は頭を下げた。
先生の話によると私はあれから3日間目を覚まさなかったみたいで少しでも処置が遅れていたら命が危なかったらしい。
「紘くんと樹くんの判断が早かったから助かったわ。2人とも優花ちゃんのために動いてくれて頼もしかったのよ。」
星川先生は椅子に座って笑顔を見せた。
「少しの間はここで治療になるの。優花ちゃんのご両親とはまだ連絡が付いていないのだけれどおばあさまには状況を伝えることができているから大丈夫よ。」
「はいっ...。すみません、ありがとうございます。」
きっとこんなことになっていてもお父さんとお母さんは私のことなんて気にしてくれない。
仕事優先だ。
ずっと分かっていたこと。
「じゃあ、あとのことはおばあさまに伝えておくね。しっかり休んでくださいっ。」
「はいっ。ありがとうございました。」
静かになった病室。
窓の外を眺めるといつもの景色とは違って駐車場と道路しか見えない。
早く戻りたいな.....。
戻れたらすぐに2人にお礼を言わなきゃっ...。
その日から私の治療の日々が始まった。

