「暑い…。体が溶けそうなんだけど…。」
「…。やばいな。」
本格的に夏になってきた今日この頃。冷房がついているのに夏を感じたいという理由で窓を開けてそう言っている樹くんと紘くん。
「…暑いのに閉めないの?冷房ついてるからもったいない気もするんだけれど…。」
それに汗をたくさんかいている二人。樹くんは治療
終わって少ししか経っていないから無理はしない方がいいと思って声をかけた。
「…夏を感じたいの〜。…ねぇ、見て、あそこ。」
樹くんがそういって指を指した方を見ると川の中で水をかけあっている小学校高学年ぐらいの男の子達。
そのまわりで女の子達も水に足をつけて楽しそうに遊んでいた。
「僕さ、病気治して友達とああやって遊ぶのがずっと夢なんだ。夏休みに友達と走って川に遊びに行って水かけあって…。家で勉強会とかすっごく楽しそうじゃない?…ほんとに憧れる。」
樹くんの言葉を聞きながら私と紘くんは川で遊んでいる子達に見入っていた。
小学校なんて途中までしかちゃんと通っていないし、
中学校に入学してからもちゃんと学校に行ったこともない。
「なんで私達が…。」
そこまで言って私はハッとする。
無意識に発してしまったその一言。
「っ…、ごめんっ…。こんなこと言って…。」
それを自分で言っても悲しくなる。
なんで私がこんなことになったんだろうってたまにふと思ってしまうことがあった。
病気になっていなかったらもっと違う人生があったんじゃないかって。お母さんとお父さんともっといい関係でいれたんじゃないかって…。
「別にいいでしょ。僕たちだって思うよ。」
「え…?」
「だって逆に思わない人の方が少ないと思うよ。自分が病気じゃなかったら今頃、元気に学校通ってさ、友達とたくさん遊んで、やりたいことたくさん出来て。病気にならなかったらもっと幸せだったのかもなって僕も思うよ。」
紘くんも思うんだ…。
その言葉を聞いて少し安心してしまった自分がいた。
「でも、病気になってなかったら僕たち出会ってないじゃん?だったら僕は治療が苦しくてもこっちの人生選ぶよ!!二人と出会いなかったら生きていけないかもしれないもん!!」
「樹さん、それは言い過ぎじゃないですか?笑」
「言い過ぎじゃないよ!!だって病気治せばみんなであんな風に遊んだりできるわけじゃん!!それなら二人と出会った人生の方が楽しいって!!」
満面の笑顔でそう言って私たちの背中を叩いた樹くん。
「…樹、たまにはいい事言うじゃん。」
「たまにはを撤回して!?たまにじゃないからさ!?」
「ふふっ。」
なんだかそういう樹くんの笑顔が眩しく見えてすごく
明るい気分になった気がした。
樹くんの言う通りだ。自分が病気だったって頑張って治せば、樹くんと紘くんとあの子達みたい楽しいな毎日が送れるはずだよね…!そのためにも頑張らないと…!
……その頃の私はただただ素直に明るい未来を想像してそう思っていた。
「…。やばいな。」
本格的に夏になってきた今日この頃。冷房がついているのに夏を感じたいという理由で窓を開けてそう言っている樹くんと紘くん。
「…暑いのに閉めないの?冷房ついてるからもったいない気もするんだけれど…。」
それに汗をたくさんかいている二人。樹くんは治療
終わって少ししか経っていないから無理はしない方がいいと思って声をかけた。
「…夏を感じたいの〜。…ねぇ、見て、あそこ。」
樹くんがそういって指を指した方を見ると川の中で水をかけあっている小学校高学年ぐらいの男の子達。
そのまわりで女の子達も水に足をつけて楽しそうに遊んでいた。
「僕さ、病気治して友達とああやって遊ぶのがずっと夢なんだ。夏休みに友達と走って川に遊びに行って水かけあって…。家で勉強会とかすっごく楽しそうじゃない?…ほんとに憧れる。」
樹くんの言葉を聞きながら私と紘くんは川で遊んでいる子達に見入っていた。
小学校なんて途中までしかちゃんと通っていないし、
中学校に入学してからもちゃんと学校に行ったこともない。
「なんで私達が…。」
そこまで言って私はハッとする。
無意識に発してしまったその一言。
「っ…、ごめんっ…。こんなこと言って…。」
それを自分で言っても悲しくなる。
なんで私がこんなことになったんだろうってたまにふと思ってしまうことがあった。
病気になっていなかったらもっと違う人生があったんじゃないかって。お母さんとお父さんともっといい関係でいれたんじゃないかって…。
「別にいいでしょ。僕たちだって思うよ。」
「え…?」
「だって逆に思わない人の方が少ないと思うよ。自分が病気じゃなかったら今頃、元気に学校通ってさ、友達とたくさん遊んで、やりたいことたくさん出来て。病気にならなかったらもっと幸せだったのかもなって僕も思うよ。」
紘くんも思うんだ…。
その言葉を聞いて少し安心してしまった自分がいた。
「でも、病気になってなかったら僕たち出会ってないじゃん?だったら僕は治療が苦しくてもこっちの人生選ぶよ!!二人と出会いなかったら生きていけないかもしれないもん!!」
「樹さん、それは言い過ぎじゃないですか?笑」
「言い過ぎじゃないよ!!だって病気治せばみんなであんな風に遊んだりできるわけじゃん!!それなら二人と出会った人生の方が楽しいって!!」
満面の笑顔でそう言って私たちの背中を叩いた樹くん。
「…樹、たまにはいい事言うじゃん。」
「たまにはを撤回して!?たまにじゃないからさ!?」
「ふふっ。」
なんだかそういう樹くんの笑顔が眩しく見えてすごく
明るい気分になった気がした。
樹くんの言う通りだ。自分が病気だったって頑張って治せば、樹くんと紘くんとあの子達みたい楽しいな毎日が送れるはずだよね…!そのためにも頑張らないと…!
……その頃の私はただただ素直に明るい未来を想像してそう思っていた。

