天然クール男子は子猫ちゃん溺愛中。


「苦手って意地張らないで、男子ともちゃんと話してみれば? 中学生活もっと楽しくなると思うよ」

確かに、流風ちゃんの言う通りかもしれない。

私は小さい頃のことにこだわりすぎてたのかも……。

今まで、男の子にあんな風に声をかけられたことなんてなかったから、すごくビックリしたな。


* * *


「始まっちゃうと、終わるのはあっというまだね~」

「ホントだね」

怒涛の2日間が過ぎて、流風ちゃんと話しながら教室の片付け中。

「あとは後夜祭を残すのみだね。校内推しコンテスト、楽しみだなぁ」

流風ちゃんが瞳をキラキラさせながら言った。

「推しコンテスト?」

そんなのあるんだ。

初めて知って訊き返した私に、

「咲姫知らないの!? この学校の後夜祭のメインイベントだよ」

流風ちゃんが説明してくれた。

広報委員主催で、校内の推し生徒を事前に何人か選んで、文化祭の2日間で投票をして、男子と女子で1人ずつ優勝を決めるイベントらしい。