クズにはクズのやり方で

「鳳凰。早いね。張り切ってるね。うん、わかった。確認しておく。お疲れ様。まだ仕事あると思うから、疲れない程度にやってね。ありがとう」

 吉岡さんはジャケットを椅子にかけて、微笑みながら資料を受け取った。

 軽く礼をした。

 私は自分のデスクに戻り、よしと心の中でガッツポーズをしていつもの朝礼が始まった。

「おはようございます。これから、忙しくなる時期となります。最近、暑くなってきたので、体調管理には気を付けてください。では、今日もファイティング!」

 朝礼は毎回職員が変わりながら、オリジナルの朝礼をするのが会社の伝統になっている。

 今日は入社三年目の男性職員が行った。

 男性職員は韓国好きなので、ファイティングの言葉を入れたようだ。

 朝礼も終えて、一息休もうと、休憩室でコーヒーを入れようと私は立ち上がった。

 休憩室に行き、ドリップコーヒーを入れていた時、隣に人がいる気配がした。

 左の方に振り向くと、そこには同じくコーヒーを入れていた本間くんがいた。

「本間くん」

「鳳凰さん。昨日、渋谷方面行きました?」