クズにはクズのやり方で


「……いいですよ。何して遊びます?」

 グラスをテーブルに置き、見知らぬ男性の肩に手をのせて、誘う。

「……そうだね。行こうか」

 男性は私の右手を絡ませてから、にこやかな顔であった。

 その笑みは女と遊べるから楽しい表情だ。

「そうしましょう!」

 イェーイと両手を上げてから、私は男性と手をつないで、ホテル街へと消えた。

 それを見られたくない相手に見られてしまった。

 これがきっかけで、私は追い詰められていく。

 土曜日は、休みだったので私は家でゆっくりとドラマを観て、ぐうたらとしていた。

 仕事が始まると、仕事用のカジュアルスーツを着て、出社する。

 行きたくないけど、行かねば。

 よし、顔を両手で叩き、仕事へ向かう。

「おはようございます」

「おはようございます」

 デスクで作業をしていた私は挨拶をして、仕事をした。

「吉岡さん」

 吉岡さんが出勤してきたので、呼び止める。

「…どうした? 鳳凰」

「来たばかりで早々に申し訳ありません。これ、まとめてみたんですけど、どうですか?」

 私は吉岡さんがデスクへ座った瞬間、資料を持ち、吉岡さんに渡した。