クズにはクズのやり方で


 脳裏に浮かんでしまうほどの好きはどれほど強い愛なのだろうか。

 愛された。愛した。

 愛を育むことができるなんて、幸せなんじゃないのか。

 京極さんの寝顔を起こさないように間近で見て感じてしまう。

 京極さんの愛の重さを。

 それすらも羨ましいと思っているのは多分、彼氏を作らない主義だからそう感じてしまうのか。

 京極さんの顔の前でただ見つめていた。

 近くにあった掛布団を京極さんに敷いて、私は立ち上がる。

 私はお風呂に入るため、準備支度をした。

 それからお風呂に入り、化粧水を顔に振りつけて乳液を塗り込む。

 ゆっくりベットに身を預けた。

 目を閉じて、深い眠りについた。

 翌日

 カーテンから漏れる光で私は目を覚ました。

 自分の部屋から出て、リビングへと行った。

「京極さん」

 リビングにいる京極さんを呼んでも返事はなかった。

 そこには京極さんはいなかった。

 テーブルには一枚のふせんがあった。

 鳳凰さん
 昨日はありがとうございました。
 おかげさまで立ち直ることができました。
 また、あのバーでお会いしましょう。

と書かれていた。

 ふせんなんて、持っていたのか。