クズにはクズのやり方で

「そうですかね。そう言われると、なんか恥ずかしいですね。ってか、鞄適当に置いてください。私、手洗ってきますから」

 私は洗面所に行き、すぐ戻った。

「京極さん。なんか飲まれますか?」

 袖をまくってからキッチンへと足を運ぶ。

「あ、お構いなく」

「そんなに泣いてなんか飲まないと。少しは休んでください。じゃあ、紅茶でいいですね」

「…はい」

 人に圧をかけられると断れない性格な京極さんは渋々返事をした。

「はい。紅茶です。あ、なんか食べます?」

「いや……大丈夫です。紅茶だけで十分です」

「そうですか」

 ソファーに座っている京極さんを目でちらりと見てから、京極さんの向かいに座った。

 京極さんがコップを両手で持ち、口に膨らませていた。

 ごくりと飲み干してから、息を吐いた。

「どうですか。少しは息できますか?」

 私が京極さんに聞くと、彼は目を閉じて声を発した。