クズにはクズのやり方で

 なにがなんだか分からなく、頭がぼんやりとした。

 目を閉じた瞬間、私はもう眠っていた。

 プルプルプルプル

 うん? なんか音がする。なんだ。

 目をうっすらと開けると、鞄からスマホ音がした。

「…あ、スマホ…か。うぅぅ、痛い…いたい」

 動こうとしたら、身体全体が痛くてしょうがない。

「……っ、動けない……スマホだけでも取り…たい」

 必死で身体を動かそうと、右手で鞄からスマホを取ろうともがいていた。

「あと…もう少し……取れた。はぁ」

 スマホを指紋認証でロック解除をして、通知画面を開いた。

「……吉岡さんからだ。なん、だろう」

 開くと、吉岡さんからの伝言が書かれていた。

 鳳凰。緊急事態発生。クライエントからクレームあり。担当は鳳凰だったと思うけど、昨日言われたことって言ってたから。佐藤に聞いてみたら、電話対応をして気に障ること言ったかもと言ってた。鳳凰じゃないと対応しないって。今日、出てこれそう?

 吉岡さんからきた通知を一読した後、ああと天井を見下ろして大きいため息を吐く。

「これは、行かなければ。よいしょと…うーん、なん……とか」