「…私はそんなに出来る人じゃないですよ。積み上げたものがなくなるって、本当に思います? 本当に。私だって仕事以外はクズでどうしようもないんですよ。なくなった苦しみはなくなってみないとわかりません。でも、私はこれが私なんですよ。京極さんとはまた違う」
私は京極さんの目をしっかり見つめて、答える。
「そうですよね。鳳凰さんは鳳凰さんなりの苦しみがありますよね」
京極さんは顔を下に向き、微笑していた。
「………それより、少しは楽になりました?」
私は立ち上がり背を伸ばして、京極さんの顔色を覗くと、さっきほどよりも少しは彼らしい表情に戻っていた。
「……思ってること吐き出したら、すっきりしました。すいません、鳳凰さんには失礼なことばかり言ってしまいました。申し訳ないです」
京極さんははぁとため息を吐き、頬杖をついた。
グラスを持ち直してから、京極さんは急に顔を上げた。
話をした後でも、京極さんはまだ立ち直れないでいた。
言葉は出さないが、表情でわかった。
堪えて、なんとかしようと京極さんはもがいていた。
顔を上げた瞬間、私の方を向いた。
「鳳凰さん」
「はい」
私は京極さんの目をしっかり見つめて、答える。
「そうですよね。鳳凰さんは鳳凰さんなりの苦しみがありますよね」
京極さんは顔を下に向き、微笑していた。
「………それより、少しは楽になりました?」
私は立ち上がり背を伸ばして、京極さんの顔色を覗くと、さっきほどよりも少しは彼らしい表情に戻っていた。
「……思ってること吐き出したら、すっきりしました。すいません、鳳凰さんには失礼なことばかり言ってしまいました。申し訳ないです」
京極さんははぁとため息を吐き、頬杖をついた。
グラスを持ち直してから、京極さんは急に顔を上げた。
話をした後でも、京極さんはまだ立ち直れないでいた。
言葉は出さないが、表情でわかった。
堪えて、なんとかしようと京極さんはもがいていた。
顔を上げた瞬間、私の方を向いた。
「鳳凰さん」
「はい」

