クズにはクズのやり方で

 周りからは女版クズとも言われている。

 本人は特に気にしていない。

 私の頭の中で自分に焦点を当てたリアルティショーの語りをやってみた。

 意外に、面白くて一人で笑ってしまった。

 さっきほどの話に戻る。

 私にとって、それが普通なのだ。

 いつの間にか朝になった。

 私はカーテンから零れる日差しが見に入り、上半身を起こす。

 両腕を伸ばした。

 台所にあったロイヤルパンの袋を開けて、パン一枚を取り出して、トースターに突っ込む。

 そしたら、インスタントコーヒーをコップに入れてから、水をケトルに入れる。

 毎日、仕事を行くときは朝はこの習慣で三年も続いている。

 顔を洗い、身支度を済ませたら、一つ結びにする。

 靴は黒で綺麗に見える白い長シャツを着て、黒スカートを穿く。

「行ってきます」

 一人暮らしの部屋に声をかけて、靴を履く。

 誰もいなくても、声をかけることで仕事に行くよの合図にしている。

 会社に着くと、自分のデスクに座る。

「おはようございます」

「おはようございます」

 私は会社の同僚に挨拶をして、自分のパソコンの電源をつける。

「鳳凰さん、昨日の見ました?」