クズにはクズのやり方で

 私は自分の左肩を右手で揉み、独り言を呟く。

「仕事好きか……」

 私が言った言葉なのに、歩きながら考えていた。

 仕事好きか。

 仕事以外ではダメダメで、恋愛もクズ。

 取り柄としては、仕事しかない。

 胸を張って言える自信があるのは仕事しかない。

 私はこれからもプライベートでは今までと同じだ。

 私が変わらなければこのままだ。

「このままでいいのかな…」

 職場に着き、自分のデスクに座り込んだ。私は背もたれに腰かけて、天井を見つめる。

「私、このまま仕事して終わりなのか」

 一人で言って寂しくなった私は仕事へ戻った。

 数時間後、私は仕事を終えて、自宅に帰宅しようとした。

 その時、スマホの通知音が鳴る。

 通知を見ると、職場の先輩である吉岡(よしおか)さんから連絡があった。

 ここ来てと一文があり、その店のURLが載せてあった。

 私は断ろうと思い、電話をかけた。

「吉岡さん。私、今仕事終わって疲れてるから行けませんよ」

 仕事で疲れていて声がガラガラでうまく声が出ない。

「鳳凰。そんな君だから来てほしいんだよ」

「いや……だから、行けないですって」

「じゃあ、待ってるよ」