「…入ってください」
周囲を見渡してから、京極さんを中に入れた。
京極さんは靴を脱ぎ、部屋に入ろうとしたのを見て、私は前を向き直した。
私は部屋のドアを開けようとドアノブを握ろうとした時、後ろから京極さんに抱きしめられた。
「……なっ…な、にしてるんですか?」
「抱きしめているんです」
「…やめてください。…こんなことされるともう引き返せないじゃないですか」
私はもう、この気持ちを隠すことが出来ない。
抱きしめられた腕は力強く優しく包み込まれるような温かさがあった。
「引き返さなくて…いいんです。僕は、そのままの鳳凰さんが好きなんです。たとえ、他の男と寝ようとも…僕は鳳凰さんがいいんです」
私は後ろを振り向き、京極さんと向き合った。
黒縁眼鏡で目が充血していて、髪が少しうねっていた。
急いで来て、髪が乱れたのだろう。
京極さんの瞳はまっすぐ私を捉えていた。
「……なんで……そんなこと言うんですか。私…わたし……もう…」
涙が止まらなくて、目を両手で覆った。
「……大丈夫です。自分を責めなくていいんです。それも、自分なんですから」
周囲を見渡してから、京極さんを中に入れた。
京極さんは靴を脱ぎ、部屋に入ろうとしたのを見て、私は前を向き直した。
私は部屋のドアを開けようとドアノブを握ろうとした時、後ろから京極さんに抱きしめられた。
「……なっ…な、にしてるんですか?」
「抱きしめているんです」
「…やめてください。…こんなことされるともう引き返せないじゃないですか」
私はもう、この気持ちを隠すことが出来ない。
抱きしめられた腕は力強く優しく包み込まれるような温かさがあった。
「引き返さなくて…いいんです。僕は、そのままの鳳凰さんが好きなんです。たとえ、他の男と寝ようとも…僕は鳳凰さんがいいんです」
私は後ろを振り向き、京極さんと向き合った。
黒縁眼鏡で目が充血していて、髪が少しうねっていた。
急いで来て、髪が乱れたのだろう。
京極さんの瞳はまっすぐ私を捉えていた。
「……なんで……そんなこと言うんですか。私…わたし……もう…」
涙が止まらなくて、目を両手で覆った。
「……大丈夫です。自分を責めなくていいんです。それも、自分なんですから」

