クズにはクズのやり方で

「…本間さんから連絡があったんです。鳳凰さんが僕に会いたがってる。それと体調が悪いって聞いて、居てもたってもいられなくて、電話しました。それでも繋がらないし、どうしようかと思って。この前、家行ったのを思い出して、すぐ来ました。鳳凰さん、知ってますか? 僕らの出会いは、あのバーでした。しかも、初対面でいろいろ打ち明けて、僕の話も受け止めてくれて、お互いの嫌な部分も見てきましたよね。それでも、傍にいてくれたのは鳳凰さんなんです。僕、多分、彼女に振られてから、鳳凰さんと愚痴って泣いて笑ってたから、自分でいられたんです。仕事は相変わらずだけど、なにか変われた気がするんです。鳳凰さん、あなただからですよ。鳳凰さんだって…そう…思ってるでしょ? 違い…ませんか? 鳳凰さん! 答えてください!」

 力強く、心の底から叫ぶように私に言う。

 インターホン越しから、住民の人だろうか。「なにしてんの、一人で」「変な人」などと聞こえてきたので、一旦家に入れることにした。

「…近所迷惑になるので、入ってください」

 鍵を開けてから、数分してまたインターホンが鳴った。

 恐る恐る開けると、京極さんがいた。