クズにはクズのやり方で

 私はインターホン越しにいる京極さんを見て、溢れていた想いが湧き上がる。

 好きだ、京極さんが。

「…電話しても出ないので来ました。鳳凰さん、開けてください。僕、鳳凰さんと話したいことがあるんです」

 京極さんは必死に私に問いかけた。

 インターホンボタンを押してから、京極さんに答える。

「…私は話すことありません」

 私は京極さんの答えを拒否した。

 断ったら、もう諦めるだろうと思っていた。

 だけど、京極さんはそうはいかなかった。

「…僕、鳳凰さんに抱きしめたことは後悔していません。僕、心配で来たんです」

 インターホン越しの京極さんは唇を噛みしめてから、私を見ているかのようにまっすぐ見ていた。

「なんで、私の心配を。京極さんには関係ないですよ」

 冷たい声で京極さんに静かに強く伝えた。