クズにはクズのやり方で

 楽しいことなのに、なぜか心は枯れているようだ。

 なにもかも投げ捨てて、どこかへ消えたくなった。

「……はぁ……」

 ひとつため息を吐いて、目を瞑った。

 暗闇の中は暗いけど、安心できる。

 この世界にいたい。

 そう思っていた時に、誰かに声をかけられた。

「鳳凰さん! 鳳凰さん」

 私を呼ぶ声が耳の中で響いてきて、目を開けた。

「…本間くん? どうしたの?」

「どうしたのじゃないですよ。体調悪いんですか?」

 本間くんは私が目を閉じているので、心配になって声をかけたみたいだった。

 周りは仕事に励んでいるのに、私はなにをやってるんだ。

 たかが、京極さんと会えないだけなのに。

 悲しい気持ちになるなんて、私、どうかしている。

「鳳凰さん。もしかして、京極さんに会えていないんですか?」

「え!」

 本間くんの言葉に驚いて、彼の方に振り向く。

「分かりやすいんですよ、鳳凰さん。ここに来て、三ヵ月ですけど。鳳凰さんのこと見てきて、分かってきたんで」

 本間くんは両手を腰に置き、えへへと鼻をこすり、自慢げに言われた。

「…そう…」

 私は下を向き、パソコンの画面に目を移した。