クズにはクズのやり方で

「…あ、あの…本間さん。恋愛クズなんですか?」

 三人の会話を聞いていた小豆さんは本間くんのことが気になったのか尋ねてきた。

「そうですよ。俺、鳳凰さんと同じ恋愛クズなんです。もしかして、仲間?」

 スマホをテーブルに置き、頬杖をついて本間くんは聞いた。

「違います。私は仕事クズです」

 ここには恋愛クズと仕事クズしかいない。クズ同士揃っているのは、中々見ない。

「あ、じゃあ、京極さんと同じか。ここ、仕事と恋愛クズしかいないんですね」

 本間くんは軽く笑ってから、三人を見渡した。

「本間くん。なんで京極さんが仕事クズだって知ってんの」

 私は目を丸くして、聞き返した。

「…前、京極さん・鳳凰さんと食事行ったとき、二人の話し声が聞こえてきたんですよ。その時に聞いたんですよ」

「ああ、なるほどね」

 私は納得して、うんうんと頷いた。

 三人で食事をした時のことを小豆さんは気になったのか、聞いてきた。

「なんで、三人で?」

「ちょっと成り行きで、こうなったの。気にしないで」

 私は悟るように頷いて、あまり聞かないでという雰囲気を醸し出した。

 それを察したのか、小豆さんは黙っていた。