クズにはクズのやり方で

 小豆さんは言ったことに我に返ったのか、自分の口を手で押さえて、目を泳がせた。

「ごめんなさい。そんなつもりはなくて……ただ性格や考え方は真逆だけどお似合いだなって」

 うふふと笑っていた小豆さんに対して、京極さんと私は目を合わせてから黙々とお互い注文したドリンクを飲んでいた。

 そんな雰囲気を感じたのか、チャラそうな男性が私たちに声をかけてきた。

「なにしてるんっすか」

 私たちは顔を上げると、そこには本間くんがいた。

「…な、なにしてんの」

 思わず、私は本間くんに聞き返した。

「いや、ぶらぶらしてたらおしゃれなカフェあるなぁって眺めてたら、京極さんと鳳凰さんがいたから。あ、この子は?」

 本間くんは小豆さんを指さしてから、小豆さんの隣に勝手に座り込んだ。

「本間くん。いい加減にしなよ」

 この男、この前、私に告白したの忘れているのか。

 この軽さはもう天下一品だ。

「鳳凰さん、大丈夫ですよ。私、小豆と申します。よろしくお願い致します」

 小豆さんは軽く礼をしてから、真正面に向き直した。

「可愛いね。小さくて動物みたい。いくつ?」