クズにはクズのやり方で

「言いたいこと、分かってます。俺は…ないのは分かってます。でも、俺…鳳凰さんのこと…好きって自覚しちゃたんです」

 私は本間くんの胸で強く手で叩いた。

 離れた瞬間、本間くんは自分の右手を強く握り、唇を噛みしめた。

 そ…んなに、悔しいの……

 なんで? 私のことをからかってるだけじゃないの?

「私のこと、ただの恋愛クズだからだよね。本間くんと私で、同じ恋愛って思わないでくれる? 私は、ただ…一人を愛せないだけだから。本間くんみたいに軽々しく遊んでる訳ではないんだよ。私を甘く見ないで!」

 私は力強く声を出して、本間くんに訴えた。

 その時、本間くんは髪をかき分けて、深いため息をついた。

 なんだと私は首を傾げていると、本間くんはまた抱きしめてきた。

「はぁ? ちょっとなにやってんの! 離しなさい!」

 私は本間くんの腕を強く手で振り払ったが、解けなかった。

 なんなの、どういうこと?

 本当に、私のことが好きってこと?

 私のどこを好きになったっていうのだ。

 まだ本間くんが来てから、三ヶ月しか経っていない。

 どういうこと?