私は相変わらず、仕事が忙しい。
本間くんとは、職場では先輩・後輩の関係でいる。
私が恋愛クズだってことも、言っていない。
七日間、他の男とホテルに行った写真は、やはり諦められず本間くんにお願いした。
そのおかげで一昨日消してもらった。
だけど、条件があった。
それは、デートの約束だった。
遡ること、一昨日。
職場で昼休憩の時に、本間くんから呼び出された。
「鳳凰さん」
私は自分のデスクでパソコンに向かいながら資料を呼んでいる最中だった。
「どうしたの? なんか分からないことあった?」
私は椅子を回して、本間くんの方へ体を向けた。
「…いえ、今のところないです。あることで話があります」
なに? と言おうとした時、本間くんがまたあの写真を見せてきた。
「…あっ…本間くんね……」
「だから……」
「そう、だからです。こっちに来てください」
本間くんは私の手首を掴み、空き部屋に連れて行かれた。
ガチャと閉まったドアの音ともに、本間くんはドアノブから手を離して、私の方に振り向いた。
「本間くん。その写真、いい加減消してください」
私はそう言い、目で訴える。
「鳳凰さんは消してほしいのは分かります。でも、こっちだって……理由っていうものがあるんですよ。鳳凰さん、油断してますよね…?」
「…油断? なんの?」
私は本間くんがズカズカと私の方に歩み寄ってきた。
本間くんは私の目の前にいた。
私は本間くんの言葉に無言で答える。
本間くんとは、職場では先輩・後輩の関係でいる。
私が恋愛クズだってことも、言っていない。
七日間、他の男とホテルに行った写真は、やはり諦められず本間くんにお願いした。
そのおかげで一昨日消してもらった。
だけど、条件があった。
それは、デートの約束だった。
遡ること、一昨日。
職場で昼休憩の時に、本間くんから呼び出された。
「鳳凰さん」
私は自分のデスクでパソコンに向かいながら資料を呼んでいる最中だった。
「どうしたの? なんか分からないことあった?」
私は椅子を回して、本間くんの方へ体を向けた。
「…いえ、今のところないです。あることで話があります」
なに? と言おうとした時、本間くんがまたあの写真を見せてきた。
「…あっ…本間くんね……」
「だから……」
「そう、だからです。こっちに来てください」
本間くんは私の手首を掴み、空き部屋に連れて行かれた。
ガチャと閉まったドアの音ともに、本間くんはドアノブから手を離して、私の方に振り向いた。
「本間くん。その写真、いい加減消してください」
私はそう言い、目で訴える。
「鳳凰さんは消してほしいのは分かります。でも、こっちだって……理由っていうものがあるんですよ。鳳凰さん、油断してますよね…?」
「…油断? なんの?」
私は本間くんがズカズカと私の方に歩み寄ってきた。
本間くんは私の目の前にいた。
私は本間くんの言葉に無言で答える。

