クズにはクズのやり方で


 路地裏で座り込み頭を抱えていたので、通りすがりの人は人影が見えたので「キャー、なになに」と怖がられた。

「…はぁ、俺らしくない。ただの先輩だろ。マジで調子狂うわ。なにしてんだ、俺」

 考え込んでいた俺は人の叫び声で現実に戻された。

 俺は立ち上がり、足を踏み出した。

「今日だけ、俺じゃない俺だから。サウナ行こう」

 俺は独り言を呟いて、近くにあるサウナに行くためにスマホで検索をした。

「あ、ここにしよう」

 少し微笑んでから、ズボンのポケットにスマホをしまい、軽い足取りでサウナに行った。

 俺は恋愛最強クズ。

 クズでも一人の人間だ。

 クズにはクズなりの理由がある。