クズにはクズのやり方で

「…食べるしかないですね」

 私のこの想いは、恋じゃない。

 ただ、今は欲しい言葉が聞けたから揺らいでいるだけだ。

 それだけのこと。

 私は気にしないように、隣にいる京極さんに普段通りに接した。

 そう、いつも通り。

     *

「なんだよ、くそ」

 俺は空き缶を足で蹴り、片手にはテイクアウトで持ち帰った韓国料理を持っていた。

 空き缶を蹴った音がカランと鳴った。

 その音が路地裏を歩く俺だけに響き渡った。

「……はぁ……」

 俺は最強恋愛クズ野郎という自覚はある。

 だけど、こうでもしないと恋愛はやっていられない。

 二年前、俺は普通の恋愛をしていた。

 彼女がいて、仕事もして、充実した生活を送っていた。

 幸せだと思った。

 彼女とは結婚するシュミレーションも出来ていた。

 貯金をして、投資も頑張って、彼女との将来のために必死にお金を貯めた。

 自分よりも彼女との未来を優先していた。

 なのに、彼女は他の男達と寝ていた。

「お前、俺がいるのになんで他の男とやるんだよ。俺がいるじゃないか」

 深夜に帰ってきた彼女を玄関先で俺は呼び止めて、問い詰めた。