クズにはクズのやり方で

「これでいいだろう。マスクはちょっと体調悪そうに見えるけど、まぁ、いいか」

 身支度を終えて、必要なものだけ鞄に入れた。

「行ってきます」

 私は一人暮らしの部屋に声をかけて、私は外に出た。

 待ち合わせ場所までは地下鉄を使って、約十五分。

 駅着いたら、駅前で待ち合わせと。

 まだ、いないか。

 待ち合わせまで、十五分前なので改札口で待っていよう。

 左手首にしている腕時計をちらりと確認してから、大人しく待っていた。

 すると、数分後。

「お待たせしました。あ、鳳凰さん。おはようございます」

 京極さんは速足で来たのか、息切れをしていた。

「走ってきたんですか?」

「……はい、お待たせしてはダメだと思い、早く来たのですが、鳳凰さんが早かったですね。すいません」

 京極さんは申し訳なさそうに謝っていた。

「いえいえ、大丈夫ですし。私も遅れると思って、焦って来たのですが。間に合いました」

 私は左右に首を振り、言う。

「そうですか」

「……京極さん。そんな改まらなくていいですから。私、笑いそうなんですけど…いつも通りでいいです」

 ウフフと微笑んだ私は京極さんの肩にバシと叩きつける。