クズにはクズのやり方で

 明日のことは記憶から消し去り、寝ずにずっと笑っていた。

 翌日

 一晩一睡もせずに、ずっとテレビをつけて笑っていた。

 飲まず食わず、笑っていた。

 おかしいくらいに。

 一回立ち上がり、テレビを消した。

 洗面所に行き、鏡を見ると、そこには目にはクマと充血した目の私がいた。

「うわぁ、これ最悪だ。人に会う顔じゃない」

 洗面所に両手をつけて、自分の顔をまじまじと見つめる。

「あ、ここ…」

 皺やたるみがあり、自分の気になる部分を指で触り、確認する。

 急いで、お風呂に入り、身支度を整える。

「…十一時。あと、二時間しかない。うわぁ…コンシーラーで目のクマ取れない。あああ。あああ」

 私は化粧鏡でメイクをしていた。

 コンシーラーで目のクマを隠そうとしても取れなかった。

「仕方ない。マスクで隠すか。あとは、服選び」

 今日はデートでもないし、三人で会うだけだから。

 ジーパンと綺麗めな青シャツにジレを着て、小さめな黒鞄、黒靴下に黒の革靴。

 黒で引き締めて、明るい青で色味を出す。

 シルバーのイヤリングにシルバーの指輪でオシャレ度を増す。

 職場より少しラフな格好にした。