クズにはクズのやり方で

「鳳凰さん。これじゃ、ダメです。こいつ、心というものがない。こいつに分からせないと」

「いや、いいですから。腕も離してください」

 京極さんにそう言ってから、強く手を払った。

 その瞬間、京極さんは本間くんに近づいた。

「本間さんですよね。本間さんに鳳凰さんの何が分かるんですか。試しにやる? それを簡単に言葉できるあなたとは違いますよ。確かに、他の男と関係を持っていますが、それは自分の心を守るためにあるんです。あなたは自分本位でやってますよね。鳳凰さんとあなたは同じクズでも違う」

 京極さん。

 私の恋愛に関して、貶しているのか慰められているのかどっちですか。

 でも、他の男と関係を持つことに、京極さんはあまりよろしく思っていなかった。

 なのに、私の恋愛事情をここまで考えているとは知らなかった。

 自分の心を守るか。

 それもあったのかな。

 ただ、遊んでるだけじゃないって、なぜ京極さんには分かったのだろうか。

 私でさえ、まだ分からないのに。

「…初対面でそこまで言うんですか。じゃあ、三人で、今度遊びませんか?」