クズにはクズのやり方で

「他の男と毎回、そんなことしてるなら俺となら簡単ですよね」

 そんな道具みたいな言い方……

 私だって、誰とでも言い訳ではない。

「あのさ、言うけどさ。本間くんは私とセックスしてどうしたいの?」

 キョトンとした黒目が私の目に映る。

 “なに聞いてんっすか“というような目ではなく、驚いた様子で私を見ていた。

「…どうしたいってさ、どうもこうもないですよ。鳳凰さんって、意外とピュアなんですね。そんなこと聞くなんて」

「はあ? どういうことよ」

 私は本間くんの目を逸らして、聞き返す。

「そのままの意味です。鳳凰さんは、俺とセックスしたいと思いますか?」

「いや、思わない。私もタイプあるし。本間くんはその対象に入らない」

 私は即座に否定した。

 同じ職場の同僚とは、関係は持ちたくない。

 仕事とプライベートは分けたい。

 プライベートのことを仕事へ持ち込むと、ややこしくなる。

「そうですか。残念ですね。でも、俺、諦めないですよ。鳳凰さんといると、なんか楽しいですし。お試しだけ、やってみません?」

 本間くんは前かがみで、私に詰め寄る。