「そうですか。鳳凰さんがそう思うならいいですけど。で、本題はいいんですか?」
本間くんはスーツのポケットからスマホを取り出して、私の前で左右にスマホを揺らしていた。
彼は「どうする?」と口パクで私に伝えてきた。
「……近くに喫茶店あるから、そこで話そう」
私は冷静を装うかのように、ふぅと息を吐いて自分を落ち着かせた。
本間くんと私は少し歩くと、喫茶店が見えてきた。
喫茶店に入ると、「お二人様ですね。こちらへどうぞ」と案内された席はテーブル席だった。
「じゃあ、早速ですけど。写真消して」
私は椅子に座ると、すぐ本間くんに写真を消してとお願いした。
「……だったら、条件があります」
本間くんは鞄を左側の椅子に置き、両手を組んで、ニヤリと口角を上げていた。
また、その顔……
人を馬鹿にするような顔。
人をなんだと思ってんのよ。
本間くんの顔で分かるようになってきたので、私はキレそうになったが、なんとか手に拳を作って堪えた。
「条件?」
首を傾げて、私は聞き返す。
「そうですよ。条件。俺とセックスしませんか?」
「…はい?」
今、なんて言った?
セックス。

