王子様を助けたら子供を授かり溺愛されてどこまでも追いかけてくる件

そして、サオリーナ達が一ケ月程してルカの家に落ち着いた頃、ルカに連れられて王宮に行く事になった。

国王夫妻つまりルカの両親でありルーカスの祖父母に会いに行くためだ。

国王夫妻はそわそわしてルカたち家族を待っていたようで、謁見の間ではなく国王夫妻の居間に招き入れてくれた。

二人はルーカスを見ると涙を流して抱きしめてくれた。

ルカとそっくりだと言って、二人でルーカスを取り合っている。

おもちゃも沢山用意してもらって、ルーカスはご機嫌だ。

今日までに一生懸命練習した“お爺さま、お婆様”は、結局”じっしゃま、ばっしゃま“しか言えなかったが、二人はその言い方が可愛い可愛いと言ってもうルーカスにメロメロになっていた。ここでもルーカスのメロメロパワーは健在だ。

その時突然国王陛下がしゃがみこんで動けなくなった。

びっくりしたサオリーナが駆け寄ると、この頃時々急に足の親指の付け根が痛むと言う。

痛みは3~4日で少しづつ引いて行くらしいが、痛みの酷い時は歩くのもままならないと言う事だった。

サオリーナは痛風を疑ったので

「陛下、少し痛む部位を拝見してもよろしいでしょうか?一応オルカイ帝国の薬師の資格がありますので、お役に立てるかもしれません」

ちょっとふっくらとした国王は、お腹もはち切れそうで明らかに体重オーバー気味だ。

国王陛下は、椅子に腰かけて侍従に靴と靴下を脱がせてもらっている。今のところ右足の親指だけのようだ。

やはり付け根が少し腫れて赤くなっていた。

サオリーナは前世の日本の大学で管理栄養士の資格を取ったので、病気によって食べて良い物悪い物があるのをよくわかっている。