王子様を助けたら子供を授かり溺愛されてどこまでも追いかけてくる件

ヨンは今度も薬屋の後継者をあっという間に見つけて来て2週間後にはサオリーナとマリアとルーカスはサボイアリ王国からの迎えの船に乗せられていた。

その間ルカはもう離れ離れには絶対になりたくないと言って、サオリーナと離れる事を拒みずっとサオリーナとルーカスとマリアの家に滞在していた。

服などは向こうで全部用意するから、薬と薬草だけ持っていくようにと言われてその準備もほとんどがジョージア達騎士がやってくれた。

そして連れてこられたのは大きな林に囲まれた立派な屋敷だった。

歩いて行ける所に植物園や美術館に小動物が放し飼いされている公園もあると言う事だ。

ルーカスを連れて行ける所が徒歩で行けるのは嬉しかったが、サオリーナが一番心を惹かれたのは屋敷の裏に広がる林だった。

そんなに深い林ではなくその向こうはまた住宅街になっていると言う事だ。

驚いたことにこの林も公爵家の敷地内だとルカが教えてくれた。この林でルーカスは走り回って遊ぶことができるだろう。

厩舎も林の中にあり広い馬場もある。ルーカスが大きくなったら馬にも乗れるようになるはずだ。

屋敷の中には調剤室や薬草の保管室そしてサオリーナ専用の調理室もある。調理室には米モスパイスもそろっている。

申し訳ないほどにサオリーナの為に心を尽くしてくれているのを感じる。

2階にはルカとサオリーナのそれぞれの部屋の間に二人の寝室がある。

サオリーナの隣にはルーカスの部屋がありその横にマリアの部屋がある。それでも部屋はまだ余っている。

1階には大きなリビングや家族用の食事室とお客様を呼んでの食事会もできる大きな食事室もある。

ダンスホールのような大広間や応接室に談話室に図書室まであるのだ。

住み込みの屋敷の使用人や護衛の部屋は一階の廊下から繋がった別棟になっている。

ジョージア達もここに住んでいるらしい。ヨンは自分の屋敷から必要な時に来ると言う事だ。

騎士団の副団長なのでそちらの仕事もあるのだろう。

ルカもほとんど毎日王宮に出仕しているのでヨンとは王宮でも話ができる。

ルカはサオリーナ達が来てからは週に一日は必ず休みにしていて、午後に帰ってくる日もある。

ルーカスはすっかりルカに懐いてルカが家に居る時は“とうしゃま、とうしゃま”と言ってトコトコ後をついて回っている。

ルカはそんなルーカスが可愛くて、メロメロになっている。その気持ちはよくわかる。

とにかくルーカスは何もかも可愛いのだ。親ばかだけど…