王子様を助けたら子供を授かり溺愛されてどこまでも追いかけてくる件

ルーカスはうどんが大好きで今日もうどんの予定なのだが、皆は食べたことがない料理で大丈夫かなあと思いながら、騎士達には唐揚げや作り置きの煮豚やかぼちゃの煮物などを出した。

ルカは久しぶりのサオリーナの手料理が嬉しくてにこにこしながら食べている。

さっき泣きながらサオリーナを口説いていた時とは大違いの機嫌のよさだ。

ルーカスを膝に抱いてうどんを食べさせている。

唐揚げや煮豚やかぼちゃの煮物はフォブル村でもよく作っていたので、ルカは懐かしいと言って喜んでいたがうどんは初めてなので、興味津々といった様子でルーカスに食べさせながら自分も食べてみて“美味しい!“と言ってお代わりをしていた。

騎士のジョージアはカフェを手伝ってくれていた時に何度かサオリーナの料理を食べていたので、また食べられるのが嬉しいと言って他の騎士に料理の説明をしながら楽しそうにしていた。

食事の後ルカがルーカスとお風呂に入っている間に、サオリーナはヨンに話しかけられた。

「ルカ様がリーナ様に執着されるのが、少しわかる気がします。リーナ様がフォブル村からいなくなった時ルカ様は絶望されて、その原因である私はもう少しで殺されそうになりました」

「まあ、ヨンの責任ではないのに…妊娠したのに気が付いたから、男の子だったらまたこの子も命を狙われるんじゃないかと思って、とにかく逃げなくっちゃと思ってヨンに頼んだのは私なのに、ごめんなさいヨン」

「いいえ、その後ルカ様は何とか王家から籍を抜きたかったようですが、国王陛下は許されませんでしたので、話を聞いてもらうために5日間食事を一切取られなかったのですよ。命を懸けて国王陛下にリーナ様への深い思いをお示しになったのです。それで国王陛下が折れられて話し合いをされたのです。その結果公爵に降下することを認めてもらえたのです。但し第4王子の補佐をすると言う条件で…リーナ様の為に平民に成りたかったのでしょうが、そこまでは認めてもらえなかったのです。でも、王宮ではなく王都の郊外の自然の多い区域に広い土地を買われて、リーナ様といつでも住めるように、色々考えて屋敷を建てられたのです。リーナ様お願いですどうかルカ様のいちずな思いに寄り沿っていただけないでしょうか?ぜひ、お屋敷と裏庭の薬草畑や林をご覧になって欲しいです。ルカ様のお心を見てあげて欲しいのです」

ヨンは深く頭を垂れた。

サオリーナはヨンの話に胸がいっぱいになった。ルカも苦しんだのだ。サオリーナがルカの隣にいられるように一生懸命考えてくれたのだろう。