王子様を助けたら子供を授かり溺愛されてどこまでも追いかけてくる件

ルカは王家の争いに巻き込まれて命を落としそうになったのだ。

ルーカスがそうならないと言えるだろうか?それが一番怖い。ルカは

「争っていた二人の王子が亡くなってそう言う争いは終息したんだ。今は弟の第4王子が成人したので王太子として先日戴冠した。もうそんな心配はないんだよ。僕は今ボルドって言うんだけどその弟の補佐をしている。弟が王になったら僕は宰相として彼を支えると約束したんだ。ルーカスは公爵家の嫡男になるけど継承権は放棄できる。だから安心して僕と一緒にサボイアリに来てくれないか?絶対にリーナとルーカスを守ると誓うよ」

今二人は家の中で、ルーカスを真ん中に挟んでソファーに座り静かに話し合っている。

先ほどマリアがジョージア達を連れて帰って来たのでマリアに店を閉めてもらい家に入ってきたのだ。

ヨンも居間に居てルカの後ろに控えている。ジョージア達護衛の騎士は外で待っているらしい。

サオリーナはまだ決めかねていたのだ。ルカをルーカスの父親だとは認めたが、公爵や宰相や国王やらそんなものに関わりたくはないしあまりにも身分が違いすぎる。

公爵夫人になんて成れないに決まっているのにルカは何を言っているのか理解ができない。

「リーナ、ルカにこれだけ望まれているのに何を迷っているの?ルーカスには父親も必要よ。親の勝手で取り上げてはいけないわ」

親に捨てられたマリアだからこその言葉なのだろう、サオリーナは何も言えなかった。

「私がついてる。どこまでもリーナとルーカスの為に私が必要ならどこにでもついて行くから心配しないで、リーナなら公爵夫人でも王妃様でも平気よ。きっとやりこなすわ」

「マリアありがとう。心強いよ。きっとリーナもそう思ってるよ。また三人で今度はルーカスもいるから4人だね。一緒に暮らそう。ルーカスの成長を僕にも見守らせて、1年間の成長を見損なってしまったけど…」

ルカはルーカスごとサオリーナを優しく抱きしめた。

サオリーナはルカの腕の中で、もうこの暖かな腕の中から離れる事なんかできないのだと観念した。

自分の中の全てでルカを求めている。会えなかった日々でもルカの事を忘れた事なんか一刻もなかった。