その時サオリーナが、ルカに気付いた。
「ルカ」そう言ってやはり固まっている。
「リーナ迎えに来るのが遅くなってごめん。でも絶対迎えに来るって言ったよね。なのに、なぜフォブル村で待っていてくれなかったんだ。探して探して1年半もかかってしまった」
サオリーナは、話す事もできない程びっくりして動揺しているようだ。
ルカはサオリーナの前まで行くとカウンター越しにその手を取ってそっと包み込んだ。
「リーナどうかお願いだ。愛しているんだ。一生僕の側に居てくれないだろうか。リーナが自由に生きたいのもそして誰に頼らずとも自分の力で生きていける事も知っている。薬師としても料理人としても優秀なリーナだから…僕は王子なんて言う立場なんか捨ててしまいたい、リーナと共に生きられるなら王子という立場も捨てる事に何の躊躇もないんだ。でもサボイアリの国民を見捨てるのかと王や部下に言われれば、自分の恋の為に我儘を通す事もできない。リーナを諦めなければと何度も思ったけどできないんだ。リーナの面影が僕の頭や手や胸にこびりついているんだ。こんなに情けなくて弱い男なんだ。きっとリーナに愛想をつかされるかも知れないけど、リーナを忘れようと何度も何度も足掻いたんだでもダメなんだ。リーナじゃないとダメなんだ。いっそ死んだほうがましだと思えるほど辛い日々だった。僕にできたことは王位継承権を放棄して公爵に降下することぐらいなんだよ。でも、リーナは公爵夫人なんてなりたくもないよね。わかっているんだ。でもどうかお願いだ。サボイアリに来て僕の側で生きてもらえないか?できるだけリーナが自由に暮らせるように僕が守ってみせる。公爵夫人としての社交や公務なんかしなくていい。家で好きな料理をして薬師として民のためにその力を発揮してくれればいいと思っている。僕の側に居てくれるだけでいいんだ。リーナのしたいようにできるよう僕が頑張るから、どうか僕を捨ててどこかに行かないで、他の男のものにならないで僕だけのリーナでいてくれないか」
サオリーナの手を取って涙を流して乞い願うルカを突き放せない。
ルカの心の叫びのような言葉を聞いてサオリーナはどうしたらいいかわからない。
ルカの心のように温かいルカの手に包まれて、サオリーナも泣きそうになった。
サオリーナだってルカの側で生きていきたい。
どんなに会いたかったか、そして何度夜に枕に顔を押し当てて泣いた事か、でも、ルーカスがいる。
ルーカスだけは守りたい面倒な事に巻き込みたくはないのだ。それだけがサオリーナの願いなのだ。
「ルカ」そう言ってやはり固まっている。
「リーナ迎えに来るのが遅くなってごめん。でも絶対迎えに来るって言ったよね。なのに、なぜフォブル村で待っていてくれなかったんだ。探して探して1年半もかかってしまった」
サオリーナは、話す事もできない程びっくりして動揺しているようだ。
ルカはサオリーナの前まで行くとカウンター越しにその手を取ってそっと包み込んだ。
「リーナどうかお願いだ。愛しているんだ。一生僕の側に居てくれないだろうか。リーナが自由に生きたいのもそして誰に頼らずとも自分の力で生きていける事も知っている。薬師としても料理人としても優秀なリーナだから…僕は王子なんて言う立場なんか捨ててしまいたい、リーナと共に生きられるなら王子という立場も捨てる事に何の躊躇もないんだ。でもサボイアリの国民を見捨てるのかと王や部下に言われれば、自分の恋の為に我儘を通す事もできない。リーナを諦めなければと何度も思ったけどできないんだ。リーナの面影が僕の頭や手や胸にこびりついているんだ。こんなに情けなくて弱い男なんだ。きっとリーナに愛想をつかされるかも知れないけど、リーナを忘れようと何度も何度も足掻いたんだでもダメなんだ。リーナじゃないとダメなんだ。いっそ死んだほうがましだと思えるほど辛い日々だった。僕にできたことは王位継承権を放棄して公爵に降下することぐらいなんだよ。でも、リーナは公爵夫人なんてなりたくもないよね。わかっているんだ。でもどうかお願いだ。サボイアリに来て僕の側で生きてもらえないか?できるだけリーナが自由に暮らせるように僕が守ってみせる。公爵夫人としての社交や公務なんかしなくていい。家で好きな料理をして薬師として民のためにその力を発揮してくれればいいと思っている。僕の側に居てくれるだけでいいんだ。リーナのしたいようにできるよう僕が頑張るから、どうか僕を捨ててどこかに行かないで、他の男のものにならないで僕だけのリーナでいてくれないか」
サオリーナの手を取って涙を流して乞い願うルカを突き放せない。
ルカの心の叫びのような言葉を聞いてサオリーナはどうしたらいいかわからない。
ルカの心のように温かいルカの手に包まれて、サオリーナも泣きそうになった。
サオリーナだってルカの側で生きていきたい。
どんなに会いたかったか、そして何度夜に枕に顔を押し当てて泣いた事か、でも、ルーカスがいる。
ルーカスだけは守りたい面倒な事に巻き込みたくはないのだ。それだけがサオリーナの願いなのだ。



