王子様を助けたら子供を授かり溺愛されてどこまでも追いかけてくる件

マリアとどこに行くか悩んだが、木を隠すなら森の中と言う。ならば人が探しにくいのは人が沢山いるところだろうと、王都に行くことにした。

ヨンはどこに行くつもりなのかと聞いてきたので、隣の州の州都にしようと思うと嘘をついておいた。

大きなバック2個とマリアがもう一つ持てると言うのでそれには薬師として必要な道具と薬草を入れた。

シャリの木の葉っぱと実を見ると、ルカが大きな木に登ってとってくれた事を思い出して、泣くまいと決めたのにマリアに隠れて涙に暮れた。

シャリの木の葉っぱと実はどうしても持っていきたかった。裏の薬草畑の薬草も珍しいものだけは根を付けたまま持てるだけも持った。

服よりも薬草の方が多いくらいだ。服ならどこでも買えるが薬草はそう言う訳にはいかない。

服もこれからお腹が大きくなってくるのを考えてゆったりとしたワンピースなどを持った。全部は持っていけないので、あとの人に持っていけない物ばかりで申し訳ないが、いらない物は処分してほしいと頼んだ。

そうしてヨンに気づかれないように朝早くに馬車を雇って隣の村の港まで行ってそこから王都に向かった。

王都に行く船は1日2便しかない朝早い便は他の港に3回寄るだけで王都に着きその後最終の港まで航行していく。

一番航行時間が短い。つまりスピードを出して早く進むと言う事だ。乗船数も300と他の便よりも少ない。

二人はその日の夕方近くに王都の港に着いた。王都の港はさすがに大きくて何艘もの船が港に係留されていた。

港の近くに今日は宿を取り明日から本格的に住む処を探すつもりだ。

船では椅子に座ったり時々デッキに出て歩いたりしていただけなのに、朝早かったので二人ともぐったりとしてしまった。

宿屋には大きなお風呂があって、久しぶりにゆっくりと湯につかった。

この2週間あまりフォブル村を出るために色々な手続きや準備やらで慌ただしかった。

そんな疲れが湯に溶けていく様だった。マリアもほお~っと長い息を吐きだして、気持ちよさそうだ。