王子様を助けたら子供を授かり溺愛されてどこまでも追いかけてくる件

そしてその後2日ほどかけてそこの調理人となる人にカレー粉の調合方法を教えた。

お米の炊き方も一度教えれば上手にできる。さすが料理人だ。定食やサンドイッチは彼が考えるだろう。

カレーライスは今ではこのカフェの名物になっていて、遠くからでも食べに来てくれるお客様もいる。できれば続けて欲しい。

毎月お米は隣国から50マス届くのだが、多いようなら量を減らすといいとも伝えておいた。

スイーツも自分で考えて作れるそうだ。むしろスイーツの方が得意らしい。野菜畑もそのまま引き継ぎたいと言ってくれたので安心した。

そしてサオリーナは店と家と畑を手放した。

マリス爺ちゃんとリコーニ婆ちゃんの大切な場所を売ってしまう事に罪悪感はあったが、この子を守るためだ。二人は理解してくれるだろう。

毎月二人のお墓にはお参りに行っていたがこれからはそういうわけにはいかない。

明日立つと言う前日にマリアと一緒にお墓を訪ねて報告とお詫びをした。今度いつ来られるかわからないと思うと悲しくなってしまった。

でも、もう泣かないと決めたのだ。この子の存在がサオリーナを強くしてくれた。マリアも居てくれる。きっと大丈夫。この子とマリアと三人で暮らしていくと言う希望がサオリーナを明るく強くしていた。

お墓の掃除と花を供えてもらう事を月に一度やってもらえるように、店に手伝いに来てくれていたベスにお願いをした。お金を3年分だと言って渡した。

そんな物はいらないと言ったが、無理やり持たせた。お金はいくらあっても困らない。新しい店でも給仕の仕事をできるように根回しをしておいたのでベスも収入がなくなることもなく助かったと喜んでくれた。

家や店を売ったお金は思ったより沢山手に入った。それを貯蓄所に預けた。今の銀行のようなもので国がやっているので、どこでも引き出しや預け入れができる。

マリアの名前でマリアの給料を預かっていた分を預けた。それもかなりの額になり。通知表を見てマリアは”私ってお金持ちなんだ!“と言って大喜びしていた。

これから何があるかわからないので、二人で無駄使いしないようにと決めた。