王子様を助けたら子供を授かり溺愛されてどこまでも追いかけてくる件

お腹が大きくなって妊娠がわかる前にここを逃げ出さなくてはならない。

王太子の子供を身ごもっている女をそうやすやすと見逃してはもらえないだろう。

まずマリアにはすぐにすべてを話してここを閉める事になること伝えた。

マリアがその気ならカレーの調合や作り方を教えるのでここでやってみないかと聞いてみたが、マリアはサオリーナと一緒に行くと言ってきかなかった。

これからお腹が大きくなっていくのに、サオリーナを一人にはできない。

自分は孤児院で赤ちゃんや小さな子の世話もやってきたから育児も手伝えると言って、エヘンと胸を張ったマリアを見て笑ってしまった。

“久しぶりにリーナの笑顔を見た“と言って、涙ぐむマリアを抱きしめて、サオリーナは何度も何度も”ありがとう“と言った。

そして二人で計画を練った。

まずヨンを呼び出すことにした。申し訳ないがあまりに長い名前でルカがヨンと言っていたのでそれしかわからなかったのだが…ジョージアに言ってルカには内緒でここに来てほしいと手紙を書いてもらった。

5日後ヨンはやってきた。そしてそこからはサオリーナの交渉術だ。

ルカはもうここには帰ってこないと思うが、私がいつまでもここにいては王家も目障りだろう。

だから、どこか遠くに行くのでこの店を閉めるか誰かにこのまま譲るかしたいので、その為に力を貸してほしいと言った。

このカフェはフォブル村のみんなの憩いの場所でもあるので失くしてしまいたくはない。

できれば誰かにこのまま買ってもらいカフェを続けてもらいたいとヨンに相談したのだ。

さすが騎士団の副団長、サオリーナをさっさと排除したかったのだろう。

1週間で代わりの人を見つけてきてくれた。