王子様を助けたら子供を授かり溺愛されてどこまでも追いかけてくる件

サオリーナは今まで人を好きになった事がなかったので確信はなかったが、胸がどきどきするこの気持ちがきっと人を恋すると言う事なのだろうと、ルカの腕の中で幸せをかみしめていた。

川辺沙織であった時も高校も大学も勉強と生活のためにバイトに明け暮れていたので恋愛どころかコンパにも行った事がなかった。

社会人として働きだしても会社と家の往復で仕事に慣れることを一番に考えていた。そんな半社畜の人間だったのだ。

なぜかいつもルカを目で追ってしまう。するとよく目が合う。そしてさっと目をそらせてしまう。でもすぐにまたルカが気になるそんな繰り返しなのだ。そんな自分の行動が自分自身ではよくわからなかった。

だれにも相談できずルカの事を考えると感じる理由の付けられない胸の疼きやルカを見ると嬉しくなる自分の気持ちに悶々としていた。

そして今日二人で林にシャリの木の葉っぱを取りに行った帰り道ルカに深い口づけを何度もされて立っていられなくなったのだ。

ルカはサオリーナを横抱きにして家まで運んだ。そしていつもルカが寝ているベットにサオリーナを横たえると

「リーナ、君が好きだ。助けてくれたのがリーナでよかった。ずっとここでリーナと暮らしたい。ぼくをここにずっと置いてくれる?」

「うん、私もルカが好き。ずっとここにいて」

「リーナのすべてをもらってもいいか?」

もうサオリーナは言葉が出てこない。ただコクコクと頭を縦に振りルカにしがみついた。

「私何もわからない。初めてなの」

かろうじて聞こえる小さな声でそう呟いた。

「僕に任せて何も心配いらない。優しくするよ。愛してるリーナ」

二人は生まれたままの姿で肌を合わせた。お互いの肌のぬくもりを心地よく感じながら、ルカはサオリーナを大切に優しく抱いた。

それからは毎日のように二人は愛し合ううようになった。ルカのベットかサオリーナのベットで二人で抱き合いながら朝を迎えるのが、最高に幸せだった。

二人の関係が変わったことにマリアはすぐに気が付いたが、サオリーナが幸せならそれでいいと思っていた。

ルカはすごくいい人だし、二人とも蕩けるような目でお互いを見つめ合ったりしている。

マリアはここに引っ越してくるのはやめにしてよかったと思っていた。