王子様を助けたら子供を授かり溺愛されてどこまでも追いかけてくる件

「ほらあそこの岩に、しがみ付いていたのよ」

そう言ってサオリーナが指さした先に見える岩までルカは行ってみた。

何かきらりと光ったのを確かめたかったのだが、それは小振りの小刀だった。

鞘には宝石が嵌められている豪華な物だった。ルカはそれを拾ってきた。

「これが落ちていた。僕の物かわからないけれど一応持って行こう」

「昨日はもう暗かったから気が付かなかったわ。でも、鞘にはめ込まれているのは宝石よね。ルカの着ていた服と言いやっぱりルカってただ物じゃない気がする」

「ただ物じゃないって、何だよ。何も覚えていない叔父さんだよ」
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ほんとに叔父さんにこだわって、根に持つタイプだわと、内心苦笑しながらサオリーナとルカは家路についた。

明日から再開に向けて準備しなくてはいけないので、今日は早めに夕食を食べて、マリアは孤児院にサオリーナ達はそれぞれ部屋に引っ込んだ。

ルカには1階のマリス爺ちゃんとリコーニ婆ちゃんの部屋を使ってもらうつもりだ。

今日ルカの服を買ってきたが、マリス爺ちゃんの服で手を入れて着られるものがあったら見ておいて欲しいと、ルカに伝えておいたので、明日また足りなければ買いに行かなければならない。

食堂ではなくおしゃれなカフェにしたいので、サオリーナは3人とも制服のようなものを着たいと思っているのだ。

白いシャツに黒いエプロン、ルカのエプロンは腰に巻き付けるタイプの前世で言うギャルソンエプロンを、サオリーナとマリアは胸当ての付いたやはり黒いエプロンで紐を前で結ぶタイプにしたいので、明日白いシャツとエプロンを作る為の黒い布を買いに行くつもりだ。

洗い替えに2枚づつは必要だ。マリアと頑張って作れば2~3日で6枚はできるだろう。

そして今はリコーニ食堂となっている看板も、リコーニカフェにしたいのだ。ペンキがあればルカがやってみると言ってくれた。

外観にも少し手を入れておしゃれにしたいし、中も少し改装したい。

再オープンするのはまだ2週間はかかるだろう。でも、新たなサオリーナの出発なのだ。

精一杯自分の気が済むようにしたいと思っている。

ルカでできないようなら人を頼んでもいい。二人はかなりの貯えを残してくれていた。