「マリアったら、大げさよ。マリアは本当にがりがりだったんだから5キロ太っても、まだ普通に細いわよ、ねっ」
そう言って相槌を求めてくるサオリーナ。
「うんそうだね。ちっとも太っては見えないよ。心配いらない」
「それとね、このスープは味噌という調味料で味付けしてあるの。大豆から作っているのよ。本当はここにお米のご飯があれば最高なんだけど、この国ではお米を栽培していないらしくてパンしかないんだけど、でも朝焼いたパンだから美味しいはず」
「みそ? 聞いたことがないなあ。でもお米はサボイアリ王国では栽培されてると思うよ。でも家畜の餌用なんだけど…だと思う」
「ええ~っ、知らなかった。マリア今度隣国にお米買いに行きたい、絶対行きたい」
「ハイハイ、どこでもリーナに付き合いますよ。地獄だろうと…なんのその」
「あはは、マリア本当に大げさ。地獄になんて行くはずないじゃん」。
「全然大げさじゃない。私もリーナに助けられたんだから、起き上がれないくらいひどくぶたれてもう死ぬんだろうなあって、なぜか冷静に考えていた時にリーナが颯爽と現れて、皆を蹴散らせてこの家に連れて来てくれたんだ。そしてここで雇ってくれてこんなに太らせてくれた」
「わかったわかった。でもルカなんでそれ知ってんの?やっぱりルカはサボイアリ王国から流れてきたの?」
「なんで知ってんだろうなあ。でも事実だよ、多分。覚えている事と忘れている事の境界線がいまいちよくわからないんだ。一番よく覚えているのは、背中を切られた時の痛みと崖から川に落ちた時の感触と流されながらも背中の痛みに気を失いそうになったけれど気を失ったらおぼれて死ぬと言う恐怖と何とか流木にしがみ付いていた事かな、その後気が付いたらここに居て、サオリーナさんが心配そうに僕の顔を覗き込んでいた。名前は崖から落ちる時に誰かが”ルカ”と呼んでいて自分の名前だと分かっていたからかな。でも背中に傷がないみたいなんだ。それが不思議でやっぱり夢だったのかなあ」
「ルカ、私の事はリーナでいいよ。私たちもルカって呼んでいい?ルカの着ていた服を見るとお金持ちかどこぞの貴族様かもと思うんだけど、ここではルカよ。いい?」
「もちろんだよ。そのほうが嬉しい。リーナにマリアよろしくお願いします。しばらく厄介になってもいいのかなあ?お金も持っていないようだし、思い出して帰る場所が分かるまで…僕にできる事なら何でもするよ。力仕事は任せて」
「それは助かる。そして私達の事も共有したいと思うの。私はこの家でマリス爺ちゃんとリコーニ婆ちゃんと三人で暮らしていたの。つい1ケ月前に二人は馬車の事故で亡くなってしまったの。だから今は一人ぼっちになっちゃった」
そこまで言うとサオリーナの目に涙がみるみるあふれてきた。マリアがそっと肩を抱いて背中をトントンしてやっている。
そう言って相槌を求めてくるサオリーナ。
「うんそうだね。ちっとも太っては見えないよ。心配いらない」
「それとね、このスープは味噌という調味料で味付けしてあるの。大豆から作っているのよ。本当はここにお米のご飯があれば最高なんだけど、この国ではお米を栽培していないらしくてパンしかないんだけど、でも朝焼いたパンだから美味しいはず」
「みそ? 聞いたことがないなあ。でもお米はサボイアリ王国では栽培されてると思うよ。でも家畜の餌用なんだけど…だと思う」
「ええ~っ、知らなかった。マリア今度隣国にお米買いに行きたい、絶対行きたい」
「ハイハイ、どこでもリーナに付き合いますよ。地獄だろうと…なんのその」
「あはは、マリア本当に大げさ。地獄になんて行くはずないじゃん」。
「全然大げさじゃない。私もリーナに助けられたんだから、起き上がれないくらいひどくぶたれてもう死ぬんだろうなあって、なぜか冷静に考えていた時にリーナが颯爽と現れて、皆を蹴散らせてこの家に連れて来てくれたんだ。そしてここで雇ってくれてこんなに太らせてくれた」
「わかったわかった。でもルカなんでそれ知ってんの?やっぱりルカはサボイアリ王国から流れてきたの?」
「なんで知ってんだろうなあ。でも事実だよ、多分。覚えている事と忘れている事の境界線がいまいちよくわからないんだ。一番よく覚えているのは、背中を切られた時の痛みと崖から川に落ちた時の感触と流されながらも背中の痛みに気を失いそうになったけれど気を失ったらおぼれて死ぬと言う恐怖と何とか流木にしがみ付いていた事かな、その後気が付いたらここに居て、サオリーナさんが心配そうに僕の顔を覗き込んでいた。名前は崖から落ちる時に誰かが”ルカ”と呼んでいて自分の名前だと分かっていたからかな。でも背中に傷がないみたいなんだ。それが不思議でやっぱり夢だったのかなあ」
「ルカ、私の事はリーナでいいよ。私たちもルカって呼んでいい?ルカの着ていた服を見るとお金持ちかどこぞの貴族様かもと思うんだけど、ここではルカよ。いい?」
「もちろんだよ。そのほうが嬉しい。リーナにマリアよろしくお願いします。しばらく厄介になってもいいのかなあ?お金も持っていないようだし、思い出して帰る場所が分かるまで…僕にできる事なら何でもするよ。力仕事は任せて」
「それは助かる。そして私達の事も共有したいと思うの。私はこの家でマリス爺ちゃんとリコーニ婆ちゃんと三人で暮らしていたの。つい1ケ月前に二人は馬車の事故で亡くなってしまったの。だから今は一人ぼっちになっちゃった」
そこまで言うとサオリーナの目に涙がみるみるあふれてきた。マリアがそっと肩を抱いて背中をトントンしてやっている。



