乗合馬車の発着所ではマリス爺ちゃんとリコーニ婆ちゃんが迎えに来てくれていた。
「リーナお帰り。何事もなかったようだね。心配で昨日の夜は眠れなかったよ」
そう言ってリコーニ婆ちゃんはぎゅっと抱きしめてくれた。
「わざわざ迎えに来てくれたの?ありがとう」
「何、散歩のついでじゃよ」
とマリス爺ちゃんはバツが悪そうだ。散歩コースとは明らかに違っている。
でも二人の気持ちが嬉しくてサオリーナを真ん中にして3人で腕を組んでゆっくり歩いて帰った。
帰り道で州都の話や焼き菓子を食べたお店の話、試験の話などをしながら家路についた。
家に着くとお茶を入れて早速お土産のお菓子を3人で楽しんだ。
その1週間後には店で焼き菓子やタルトにマドレーヌが持ち帰り用として売られていた。
食堂なのに薬やお菓子が売られていると言うおかしなことになってしまったが、お客さんにはお菓子が好評でサオリーナは店が終わった後毎日お菓子を焼く事になった。
1ケ月後試験の結果が来てサオリーナは無事に薬師の試験に合格した。近所の人も村の人もみんなフォブル村に薬屋ができると大喜びしてくれた。
皆の期待に応えて2級薬師として店の横に小さな薬屋を新たに開業した。と言っても窓口だけの小さな薬屋だが、それでも村の人はみんな喜んでくれた。
サオリーナは食堂と薬屋との仕事で大忙しになった。
薬屋は食堂の調理場から行けるようにしたので、サオリーナは調理と薬屋を主にやる事にして、食堂の給仕をマリアという孤児院にいる女の子を雇い入れた。
マリアは14歳で後2年と少ししたら孤児院を出なければならないので、お給金を貯めて独り立ちする資金にするのだと言って頑張っている。
16歳で成人になるので孤児院にはいられないと言う事だ。
そしてお給金のほとんどをリコーニ婆ちゃんに預けて貯金してもらっているようだ。
孤児院に持って帰る事は出来ないらしい。最初に給金をもらって帰ってベットの下に隠して置いたらしいが次の日帰ったらなくなっていたそうだ。
だからほんの少し自分の小遣い程度のお金だけ財布に入れて後は預けていると言っていた。
マリアはおとなしい子で、ある日村の広場で同じ年位の子供達にいじめられて棒で叩かれていたのをサオリーナが助けたのだ。
家に連れて帰って風呂に入れ傷薬を塗ってご飯を食べさせて、サオリーナの小さくなった服を着せて孤児院に送っていった。
だからマリアはサオリーナを崇拝しているようだ。16歳になって孤児院を出ることになったらこの家に引き取ってやりたいとマリス爺ちゃんとリコーニ婆ちゃんにお願いするつもりなのだ。
その後生涯にわたってマリアとは主従の関係のように強いきずなが結ばれていく事になるのをまだ二人は知らない。
「リーナお帰り。何事もなかったようだね。心配で昨日の夜は眠れなかったよ」
そう言ってリコーニ婆ちゃんはぎゅっと抱きしめてくれた。
「わざわざ迎えに来てくれたの?ありがとう」
「何、散歩のついでじゃよ」
とマリス爺ちゃんはバツが悪そうだ。散歩コースとは明らかに違っている。
でも二人の気持ちが嬉しくてサオリーナを真ん中にして3人で腕を組んでゆっくり歩いて帰った。
帰り道で州都の話や焼き菓子を食べたお店の話、試験の話などをしながら家路についた。
家に着くとお茶を入れて早速お土産のお菓子を3人で楽しんだ。
その1週間後には店で焼き菓子やタルトにマドレーヌが持ち帰り用として売られていた。
食堂なのに薬やお菓子が売られていると言うおかしなことになってしまったが、お客さんにはお菓子が好評でサオリーナは店が終わった後毎日お菓子を焼く事になった。
1ケ月後試験の結果が来てサオリーナは無事に薬師の試験に合格した。近所の人も村の人もみんなフォブル村に薬屋ができると大喜びしてくれた。
皆の期待に応えて2級薬師として店の横に小さな薬屋を新たに開業した。と言っても窓口だけの小さな薬屋だが、それでも村の人はみんな喜んでくれた。
サオリーナは食堂と薬屋との仕事で大忙しになった。
薬屋は食堂の調理場から行けるようにしたので、サオリーナは調理と薬屋を主にやる事にして、食堂の給仕をマリアという孤児院にいる女の子を雇い入れた。
マリアは14歳で後2年と少ししたら孤児院を出なければならないので、お給金を貯めて独り立ちする資金にするのだと言って頑張っている。
16歳で成人になるので孤児院にはいられないと言う事だ。
そしてお給金のほとんどをリコーニ婆ちゃんに預けて貯金してもらっているようだ。
孤児院に持って帰る事は出来ないらしい。最初に給金をもらって帰ってベットの下に隠して置いたらしいが次の日帰ったらなくなっていたそうだ。
だからほんの少し自分の小遣い程度のお金だけ財布に入れて後は預けていると言っていた。
マリアはおとなしい子で、ある日村の広場で同じ年位の子供達にいじめられて棒で叩かれていたのをサオリーナが助けたのだ。
家に連れて帰って風呂に入れ傷薬を塗ってご飯を食べさせて、サオリーナの小さくなった服を着せて孤児院に送っていった。
だからマリアはサオリーナを崇拝しているようだ。16歳になって孤児院を出ることになったらこの家に引き取ってやりたいとマリス爺ちゃんとリコーニ婆ちゃんにお願いするつもりなのだ。
その後生涯にわたってマリアとは主従の関係のように強いきずなが結ばれていく事になるのをまだ二人は知らない。



