柊くんは絶対に嫉妬なんかしません!



「えーーめずらしーー!!今日は彼女ちゃんと帰んだ?!」


柊くんが立ち止まった理由は、同じバスケ部の友達だった。

柊くんの体からひょっこりと顔を出し、その友達は私にヒラヒラと手を振りながら近づいてきた。


まって、私、この人と面識なんぞないですが……?
そう思い、助けを求めるかのようにして柊くんの顔を見ると、なんとも言えない表情をしていて、私の思いは届かずに終わった。


「へぇ、この子がー!初めまして!そーいちの友達の新田柚(アラタ ユズ)でーす!柚って呼んで?」
「…え、いや、急に下の名前はちょっと…」


この人、全てにおいて距離感がバグ!てか本当に顔が近い!私は思わず、背中を仰け反った。


「なんでよー!!えっと、まつりちゃん?だっけ!俺も下の名前で呼ぶから!ね?」


なんで私の名前を知ってる?!なんて思いつつ、あまりの迫力に笑いながらコクリと頷いた。


「柚くん、よろしくお願いします」
「かたーい!でもかわいー!」


チャラすぎる。