The story of a girl (一人の少女の物語)

薬を水にとかしながら言う。

未樹「ま、龍希兄の言う通りだな。

   お前は、いるだけで空気が悪くなるんだよ。

   俺らも迷惑してんだな。とっとと消えてくれ。」


光は、2人の厳しい言葉に肩を縮こませ、

何か言いたげに口を開こうとするが、結局何も言えずに俯いてしまった。


亜儚「わ、わかり...ました...。」


その素直な返事に、龍希は満足気に鼻を鳴らした。

龍希「分かればいい。」


亜儚は、その返事に下を向き、自分の部屋に戻ろうとする。


海音は、「待って!」と叫ぼうとするが、激しい咳がこれを阻む。

彼は悔しそうに唇を噛み締め、遠ざかっていく亜儚の背中をただ見送ることしか出来なかった。

伸ばしかけた手が空を切り、絶望の色が、その顔に色濃く影を落とす

海音「あ.....ぁ.....。」