前世王子アイドルグループ~僕たちは君の一番星になりたい☆。.:*・゜

 小さい子は好き嫌いが正直だし、本番で初対面よろしく状態になってしまうとあれあれこれこれだからって、プリレボは本番前に控え室で子供たちと交流することになった。

 僕といつきんは、わずか数分で仲良くなり。それはもう、子供がやんちゃな本性をさらけ出してくれるくらいには。一緒に鬼ごっこをして、ずっと僕といつきんは鬼になっていた。

 他のメンバーをチラリ。

 そたくんはなんでも器用にこなすし、王子オーラを常に発揮していたから、女の子に囲まれて大人の女子会みたいな雰囲気で何かを語り合っていた。

 しーおんくんは、同じような雰囲気の不思議オーラを出している男の子と見つめ合い、見つめ合うだけで意思疎通したかのようにふんわり微笑みあっていた。

 れんくんは……やっぱり想像した通りだった。ひとりぽつんと、部屋の角で全体を眺めていた。
僕はさりげなく鬼ごっこ軍団から抜け出し、れんくんに近づいた。そしてれんくんの手を引っ張ると、みんなの輪の中へ。そして飽きてきたっぽい子たちを数人誘うとみんなで手を繋ぎ円になり、ひたすら回った。

『れんお兄ちゃんは見た目は怖いけれど、本当は優しいお兄ちゃん!』と、正体を見破った子供たちは、れんくんに話しかける。

 やがてれんくんもこの雰囲気に慣れていった。
 僕はれんくんの笑顔を見て、安心した。

 そして撮影が行われる、可愛いスタジオへみんなでワイワイ向かった。

 風船いっぱいでゆめかわな可愛いスタジオでゲームやクイズ、そしてみんなでダンスもした。とても楽しく良い雰囲気で、順調な撮影だった。

 帰る時、れんくんがこっそり僕の耳元で呟いた。

「さっきは助かった。ありがとう」と。
「れんくん、こちらこそいつもありがとう!」

 ダンスや歌が覚えられない時
 難しいダンスについていけない時
 急がないといけない時に衣装を間違えて裏返して着てしまった時
 スタジオ近くで迷子になり迎えに来てくれた時
 熱出して動けなくなった時……

 わぁ、他にもお礼言いたいことがいっぱいありすぎた!


 れんくんはさりげなく、不器用な僕をいつも助けてくれていた。

 何か恩返しができたかな? 
 これからもれんくんのために何かできるといいな!

 れんくんと……あと、そたくんとしーおんくんといつきんにもたくさん恩返しがしたい。

 だから、ずっとずっと、大好きなみんなと仲間でいられますように――!


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